ギックリ腰 改善症例報告 9
患者背景
- 性別:男性
- 年齢:40歳
- 居住地:みよし市
- 職業:会社員(詳細不明)
- 主訴:突然の腰痛(ぎっくり腰)
来院経緯
患者は数時間前に重い荷物を持ち上げた際に激しい腰痛を感じ、歩行困難となったため、当院へ来院されました。搬送時には痛みが強く、前屈や側屈動作での痛みも伴っていました。
初検時の評価
- 症状:
- 突然の腰部痛、鋭い痛みで動作制限あり
- 前屈・側屈・後屈動作時に痛み増強
- 腰部に触診で圧痛点あり
- 可動域制限(前屈・後屈ともに80%程度)
- 神経学的異常は認めず(下肢のしびれや麻痺なし)
- 検査所見:
- 徒手検査:腰椎の圧痛点、筋緊張亢進
- 動作検査:痛みのため動作制限、筋肉の緊張感あり
- 画像診断は不要と判断(軽症例のため)
負傷名
ぎっくり腰(急性腰痛症)と確認。筋肉・靭帯の過度な緊張と微小な捻挫が原因と推定。
施術経過
【第1回目(初日)】
- 安静とアイシング、痛みの緩和を促すための軽いマッサージとストレッチを実施
- 仙腸関節や腰椎の軽度調整(軽い矯正)
- 患者に対し、腰を安定させるためのコルセット装着と腰の動かし方の指導
- 施術後は痛みがやや軽減し、歩行が少し楽になったと報告
【第2回目(翌日)】
- 痛みの軽減に伴い、筋肉弛緩と血流促進を目的としたハイボルト療法や干渉波治療を追加
- 体幹の安定性を高めるための簡単な体操指導と自主エクササイズの指導
【第3回目(3日後)】
- 痛みはほぼ消失し、日常生活に支障なし
- 腰周りの筋力強化とストレッチを重点的に行う
- 再発予防のための姿勢指導と生活上の注意点を説明
経過と結果
- 施術開始から1週間以内に痛み・制限がほぼ消失
- 2週間後には通常の活動に完全復帰
- 再発予防のためのセルフケア指導と定期的な運動習慣の重要性を伝える
考察
本症例は、重い荷物を持ち上げた瞬間に筋肉と靭帯の過度な負荷により急性の腰痛を引き起こしたものと考えられる。早期の適切な施術と指導により、短期間で回復した。運動不足や姿勢の悪さが背景にある場合も多いため、日常生活の改善指導が重要である。
まとめ
この症例は、ぎっくり腰の典型的な経過を示しており、初期の安静と適切な施術、生活指導により早期回復が可能であることを示した。今後も患者様一人ひとりの状態に合わせた施術を心掛け、再発防止に努める必要がある。
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