顎関節脱臼(前方脱臼)(2)
(原因)
〇極度の開口時に、関節頭が関節結節を超え、前方に転位する。
(外側靭帯、咬筋、外側翼突筋の牽引により固定される)
〇打撃等の外力で発生し、片側脱臼を起こす
(症状)
〇口を開けたまま、閉口不能で唾液は流出し、咀嚼、談話不可となる
〇下顎歯列は、上顎歯列の前方に転位する
〇耳の前方に陥没した関節窩を触れ、関節頭は頬骨弓下にあり陥没した関節窩の前方に
触知する
〇弾発性固定が著明
〇頬は平坦延長し、関節窩は空虚となる
〇片側脱臼の症状は、両側脱臼ほど著明でなく、半開口で口の開閉はわずかに可能
下顎骨は、健側に転位し、患側の耳の前方に陥没を感じる
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